サイトへ戻る

メルマガ、持続可能な未来へ【家族農林漁業マガジン第14号】

· メルマガ,ニュース

FFPJメルマガ=持続可能な未来へ【家族農林漁業マガジン第14号】を2023年2月9日に発行しました。

家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)とは

国連の呼びかけに呼応して、2019年6月に設立した市民団体です。国連「家族農業の10年」の行動計画を普及・啓発するため、国内における家族農林漁業を中心とした食料・農業・農村関連政策を提言し、国際社会が目指す「持続可能な社会の実現」に寄与する活動を行なっています。(FFPJはFamily Farming Platform Japanの略です)

 

メニューはこちらです。

1.連続講座第22回は2月17日に「食料・農業・農村基本法の総括と
  新基本法への視座」

2.1月の講座「日本における麦・雑穀・豆類の栽培はなぜ衰退したのか」
  の記録を掲載

3.12月の講座「協同労働という働き方と労働者協同組合法について」
  の内容も掲載

4.速報 FFPJの国内行動計画案を発表 3月17日に国会議員会館で集会 

5.本の紹介 3巻シリーズ「テーマで探究 世界の食・農林漁業・環境」
  第2巻「ほんとうのサステナビリティってなに? 食と農のSDGs」 

6.本の紹介「有機農業はこうして広がった——人から地域へ、
  地域から自治体へ」


◆ つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から

(1)第42回 より豊かな学校給食をめざす京都集会
  「食の営みが、からだをつくる、心をつくる」

(2)和歌山有機認証協会(WOCA)総会記念講演会「食糧危機と地域自給」

(3)第17回GMOフリーゾーン運動全国交流集会 in 東京
   遺伝子組み換えもゲノム編集もない世界をつくろうー大消費地東京からー

(4)映画「君の根はー大地再生にいどむ人々ー」各地で上映会

◎編集後記

1.連続講座第22回は2月17日に「食料・農業・農村基本法の総括と新基本法への視座」

毎回好評の家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)のオンライン連続講座。第22回は、「食料・農業・農村基本法の総括と新基本法への視座」と題して、2月17日(金)19:30ー21:00にお届けします。講師は、近畿大学名誉教授でFFPJ常務理事の池上甲一さん。1999年に、現行の食料・農業・農村基本法が制定されました。ところが昨年半ば頃から、コロナ禍、ウクライナ戦争、大幅な円安をきっかけとして食料価格急騰などから、基本法の見直し議論が急ピッチで進められています。講座では、これまでの農政の流れや現行基本法を総括し、新基本法を構想する際のポイントを語ります。
参加ご希望の方は、下記の「講座参加申込」のフォームからお申し込みください。定員100人、参加費は無料。申し込み締切は2月15日(水)まで。申込者には講座の前日までにオンライン参加の案内をお送りいたします。

FFPJ連続講座第22回「食料・農業・農村基本法の総括と新基本法への視座」
日時:2月17日(金)19:30ー21:00
方法:オンライン(Zoom)
講師:池上甲一さん(FFPJ常務理事/近畿大学名誉教授)
参加費:無料
参加人数:先着100名

◎講師の詳しいプロフィールやお申し込み方法は以下のFFPJのウェブサイトをご覧ください。
 https://www.ffpj.org/blog/20230131

ウェブサイトの下方に「参加お申し込み」(緑地に白抜き文字)とありますので、クリックしてお申し込みください。申込締切:2月15日(水)まで

2.1月の講座「日本における麦・雑穀・豆類の栽培はなぜ衰退したのか」の記録を掲載

FFPJオンライン講座の1月の第21回講座は「日本における麦・雑穀・豆類の栽培がなぜ衰退したのか」をテーマに行われました。2023年は国際雑穀年ですが、日本では麦・雑穀・豆類などが衰退してしまいました。講師の木俣美樹男さん(東京学芸大学名誉教授・農学博士)が、その原因やこれからの課題など、多様な視点から語られました。
木俣さんの講義の記録(文書および録画)はこちらからご覧ください。
https://www.ffpj.org/blog/20230131-2

3.12月の講座「協同労働という働き方と労働者協同組合法について」の内容も掲載

FFPJオンライン講座第20回「「協同労働という働き方と労働者協同組合法について」は12月20日に開催されました。講師は、日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会理事の玉木信博さん。22年10月に施行された労働者協同組合法の内容や、農山村地域との関わりなどについて話されました。
玉木さんの講義の記録(文書および録画)はこちらからご覧ください。
https://www.ffpj.org/blog/20230130

4.速報 FFPJの国内行動計画案を発表 3月17日に国会議員会館で集会

国連「家族農業の10年」における具体的なアクションプランとして出された「世界行動計画」に沿って、各国では国内行動計画(ナショナル・アクション・プラン)を策定し、実施することが求められています。しかし日本政府はこうした取り組みが遅れています。FFPJは、2020年1月に「国内行動計画に反映させる素案」を発表してきました。その後、コロナ禍において、各地の生産者や市民へのアンケートなどを行い、それらも踏まえて、行動計画案をまとめました。
FFPJでは、3月17日(金)午後、国会議員会館会議室での集会とオンラインを併用して、計画案を発表し、参加者と討議をすることになりました。院内集会は午後1時半からを予定し、会場は衆議院第2議員会館の第2会議室の予定ですが、会場が変更する場合もあります。その前段に農水省やFAO日本事務所などの国際機関の訪問や、農水省内での記者会見も予定しています。
詳しい集会内容が決まりましたらホームページなどでご案内しますので、多くの方のご参加をお願いします。

5.本の紹介 3巻シリーズ「テーマで探究 世界の食・農林漁業・環境」第2巻「ほんとうのサステナビリティってなに? 食と農のSDGs」

FFPJ副代表の二平章さん、常務理事の池上甲一さん、斎藤博嗣さん、関根佳恵さんらが編著者となり、常務理事の宇田篤弘さん、久保田裕子さん、松平尚也さん、事務局の岡崎衆史さん、会員の星野智子さんなども執筆した書籍3巻シリーズ「テーマで探究 世界の食・農林漁業・環境」(中高生から一般向け)が発刊されます。まず、3月1日に第2巻の関根佳恵さん編著『ほんとうのサステナビリティってなに? 食と農のSDGs』が発刊されます。
「農業は自然に優しい産業」と考えていませんか?農家にお嫁さんが来ないってホントですか?カップラーメンの材料がどこから来ているか知っていますか?本書では、政府や企業、個人によるSDGsの取り組みの実際、和食やカップラーメンから考える日本の食卓の姿、農業や飲食の現場での働き方など、食べることや農業に関わる「当たり前」を、もう一度問い直します。サステナブ
ルな社会の実現につながるアイデアを、第一線で活躍する研究者たちがデータも交えて丁寧に解説します。自ら問題を探究し、考えるための手掛かりとなる一冊です。
*詳しくは、農山漁村文化協会(農文協)のウェブサイトをご覧ください。
 https://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_54022114/

6.本の紹介「有機農業はこうして広がった——人から地域へ、地域から自治体へ」 

FFPJ理事の吉野隆子さんや同会員の長谷川浩さん、日本有機農業学会会長の谷口吉光さんなどの共著「有機農業はこうして広がった—人から地域へ、地域から自治体へ」が、2月末に出版されます。発行は、FFPJの元常務理事で亡くなられた大江正章さんが代表を務めていた出版社「コモンズ」。千葉県いすみ市の有機学校給食のように、有機農業を政策に取り入れる市町村が増えています。「有機農業の社会化」という視点から、いすみ市、岐阜県白川町、山形県高畠町、大分県臼杵市の先進事例調査をもとに、有機農業が「人から地域へ、地域から自治体へ」と広がるプロセスを明らかにしています。「日本では有機農業が広がっていない」という通説をくつがえす書。
*詳しくは出版社「コモンズ」のホームページをご覧ください。
 http://www.commonsonline.co.jp/coming_soon/2021/12/14/sensho9/

◆ つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から

さまざまな団体の情報コーナーです。イベント予定などを掲載します。お問い合わせ等は各団体に直接お願いします。また、情報の提供も歓迎します。

(1)第42回 より豊かな学校給食をめざす京都集会「食の営みが、からだをつくる、心をつくる」

【主催】より豊かな学校給食をめざす京都集会実行委員会
 【日時】2月18日(土)全体会:10:00ー12:00 分科会:13:00ー15:30
 【場所】全体会:京都テルサ東館2階(京都市南区東9条下殿田町70)
     オンライン(Zoom)も併用  分科会は会場参加のみ
 【参加費】無料(資料代は500円)
 【内容】全体会 記念講演:「有機給食をめぐる世界の動向から学ぶ」
         講師:関根佳恵さん(愛知学院大学教授、FFPJ常務理事)
     分科会 第1分科会:保育所・学校給食の充実と食育
         第2分科会:給食要求を実現しよう

子どもの食や健康の課題について学び、学校給食の役割・可能性について考え、学校給食の現状や地域の取り組みを交流します。

詳細はこちら⇒ 
 http://kyoto-jichirouren.com/modules/topics/index.php?content_id=185

(2)和歌山有機認証協会(WOCA)総会記念講演会「食糧危機と地域自給」

【主催】和歌山有機認証協会(WOCA)
 【日時】2月25日(土)14:30ー16:30
 【場所】和歌山県JAビル2F(JR和歌山駅西口徒歩1分)
     オンライン(Zoom)も併用
 【参加費】無料
 【講師】鈴木宣弘さん(東京大学大学院教授)

 地球規模での異常気象やウクライナ情勢などで、世界的な食料危機が進行し
ています。海外に食料を依存する日本は今後どうなるのか。「国内農業が疲弊
し、食料危機はすでに始まっている」と警告する鈴木宣弘東大大学院教授に、
食料に関わる世界情勢と日本が進むべき道についてお話しいただきます。

詳細はこちら⇒ https://woca.jpn.org/w/event3

(3)第17回GMOフリーゾーン運動全国交流集会 in 東京
   遺伝子組み換えもゲノム編集もない世界をつくろう

  ー大消費地東京からー

 

【主催】GMOフリーゾーン運動全国交流集会実行委員会
 【日時】2月25日(土)13:30ー16:30
 【場所】会場:千代田区神田駿河台3-2-11 連合会館2階203会議室
     オンライン(Zoom)も併用
 【定員】実参加100名、オンライン500名
 【参加費】500円

 【内容】パネルディスカッション「遺伝子組み換えもゲノム編集もない世界
     をつくろう」 各地の農民などが報告・討論
     ゲノム編集トマト受取拒否の取り組み報告 各地の生協からの報告
     GMOフリーゾーン報告 全体報告、海のGMOフリーゾーン特別アピール
     海外の遺伝子組み換え・ゲノム編集反対運動報告(韓国、台湾、欧州)
     
遺伝子組み換えやゲノム編集などの遺伝子操作技術は、作物や家畜などの遺伝子に想定外の変化を引き起こし、有害物質ができたり、アレルギーなどを起こしたりする可能性があります。GMOフリーゾーンとは、遺伝子組み換え作物が栽培されていない地域のことです。欧州ではGMOフリーゾーンが拡大しています。この運動を日本でも広げようと、毎年、全国交流集会が開かれています。今年は東京で開催します。

詳細はこちら⇒ https://gmo-iranai.org/?p=3909

(4)映画「君の根はー大地再生にいどむ人々ー」各地で上映会


 「リジェネラティブ(大地再生)」という世界観と出会い、農業・漁業・牧畜を、そして生き方そのものを転換した人びとに迫るドキュメンタリー映画『君の根は。大地再生にいどむ人びと』の日本語版が2022年秋に完成しました。いま各地で自主上映会が開かれています。ぜひ、ご視聴ください。

「君の根はー大地再生にいどむ人々ー」(2021年、アメリカ、89分、英語)
監督:パメラ・タナー・ボル、リンゼー・リチャードソン
プロデューサー:ポーラ・カーク
制作:Mystic Artists Film Productions
日本語版制作上映チーム:レイモンド・エップ、荒谷明子、辻信一

予告編はこちら⇒ https://www.youtube.com/watch?v=1W5DVX72pls

各地の上映案内などの公式HPはこちら⇒
 https://www.yukkurido.com/towhichwebelong

◎編集後記

先日、機会があって、福島第一原発の構内に入って事故を起こした原子炉などを視察しました。爆発による瓦礫や鉄骨がいまだにむき出しの状態の1号機建屋の近くに行くと、「ピーピー」と放射線線量計が鳴り出しました。非常に高い放射線レベルに、ここが他にはない場所だと教えてくれました。
 あと1か月ほどで、史上最悪の原発事故から12年目を迎えます。しきりに復興がアピールされますが、いまだ荒廃した田畑が広がっています。山の除染は全く手つかずです。そして海には再び汚染水が放出されようとしています。まさに原発は、農林漁業とは共存できないものだと強く思いました。
 2月のFFPJの講座は、いま注目されている「食料・農業・農村基本法」の見直し問題です。農水省では6月にも方向性を打ち出すとしています。今年1年の最大のテーマになりそうです。ぜひ、ご参加を。(市)

 [発行]家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン 事務局
    〒〒173-0025 東京都板橋区熊野町47-11 2F
      農民運動全国連合会気付
      電話 03-5966-2224
      メール info@ffpj.org

▼ このメルマガに関するご意見・ご要望、または、転載を希望する場合は、上記の電話またはホームページのお問い合わせからお願いします。