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持続可能な未来へ【家族農林漁業マガジン第19号】

· メルマガ

FFPJメルマガ=持続可能な未来へ【家族農林漁業マガジン第19号】を2023年12月28日に発行しました。

家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)とは

国連の呼びかけに呼応して、2019年6月に設立した市民団体です。国連「家族農業の10年」の行動計画を普及・啓発するため、国内における家族農林漁業を中心とした食料・農業・農村関連政策を提言し、国際社会が目指す「持続可能な社会の実現」に寄与する活動を行なっています。(FFPJはFamily Farming Platform Japanの略です)

 

メニューはこちらです。

1.1月19日にオンライン講座「サステナブルな社会を創造する人材を育む
  ための、学びの場づくり」

2.11月17日のオンライン講座「国連気候変動枠組条約第27回締約国会議
  報告」の記録を掲載

3.10月のオンライン講座「食と農の危機の下で考える本当の持続可能性
  ー自然の力を活かした循環型農業」の記録も掲載

4.オンライン学習会「日本のタネの未来を考えるー種苗法改正の背後に
 あるUPOV(ユポフ)の実態ー」 2月13日開催

5.FAOの「小規模漁業の振興に関する自主的ガイドライン」の見直しに
  コメントを提出

6.速報 3月14日に「食料・農業・農村基本法」改正に向けた院内集会

7.第8回なごや国際オーガニック映画祭
 ー国連「家族農業の10年」折り返しの“今”ー 2月23日開催

8.本の紹介「『アグロエコロジー 持続可能なフードシステムの生態学』

◆ つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から

(1)オーガニックビレッジ全国集会

(2)食品表示Webセミナー

(3)食の未来を考える連続講座「お米があぶない〜放射線育種って?〜」

(4)自伐型林業移住マッチングフォーラムー地域に移り、地域で暮らすー

◎編集後記

 

1.1月19日にオンライン講座「サステナブルな社会を創造する人材を育むための、学びの場づくり」 

家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)が続けているオンライン連続講座。新年最初の第27回講座は、「サステナブルな社会を創造する人材を育むための、学びの場づくり」と題し、1月19日(金)に開催します。

講師は、一般社団法人まちやまの塚原宏城代表理事。自然菜園、食農教育、エディブルスクールヤード、コンポストづくりなどを通じたESD(サステナブルな社会づくりを担う人材を育成)の実践を紹介します。

タイトル:「サステナブルな社会を創造する人材を育むための、学びの場づくり」

日時:1月19日(金)19:30ー21:00

講師:塚原宏城さん(一般社団法人まちやま代表理事)

開催方法:オンライン

定員:100人

参加費:無料

申し込み締め切り:1月15日(月)

◎講師の詳しいプロフィールやお申し込み方法は以下のFFPJのウェブサイトをご覧ください。

*ウェブサイトの下方に「参加お申し込み」(緑地に白抜き文字)とありますので、クリックしてお申し込みください。

2.11月17日のオンライン講座「国連気候変動枠組条約第27回締約国会議報告」の記録を掲載

FFPJ連続講座第26回は11月17日に「国連気候変動枠組条約第27回締約国会議報告:COP28を見据えて」と題して開かれました。講師は、青年環境NGO「Climate Youth Japan」代表のチー新一さん。年々深刻化する極端な気象現象、干ばつや洪水などの背景にある気候危機の問題を青年の立場から話していただきました。チーさんは11月30日から12月13日までアラブ首長国連邦ドバイで開かれたCOP28にも参加されました。

講座の講演部分の記録は下記からご覧ください。

3.10月のオンライン講座「食と農の危機の下で考える本当の持続可能性ー自然の力を活かした循環型農業」の記録も掲載

連続講座第25回は10月14日に、「食と農の危機の下で考える本当の持続可能性 自然の力を活かした循環型農業」と題して、FFPJの村上真平代表(池の平自然農園代表)が講師を務めました。

当日は池の平自然農園で、FFPJの役員・事務局員の研修が行われたため、研修参加者は現地で直接参加しました。村上さんは、これまでの様々な経験をもとに、持続可能な農や生態系の在り方などについて話されました。

第25回講座の記録と動画と、農園訪問のダイジェスト動画は以下です。

4.オンライン学習会「日本のタネの未来を考えるー種苗法改正の背後にあるUPOV(ユポフ)の実態ー」 2月13日開催

植物の新品種の権利を制限する「UPOV(ユポフ)条約」は育成者の権利を保護する一方、国連の決議や条約との整合性がとれておらず、農民の権利を強く制限しています。10月にマレーシアで開催されたUPOV問題に関する国際会議「植物品種の保護、農民の権利、種子部門の発展に関する東南アジア地域ワークショップ」に日本から参加したメンバーから、会議の報告とともに、そこから見えてきた日本の種苗法の問題点などをわかりやすく解説します。

日時 2024年2月13日(火)18:30ー20:30

形式:オンライン(Zoom)

参加費:無料(カンパ大歓迎)

<プログラム>

・「マレーシアワークショップ概要報告」廣内かおり(日本消費者連盟)

・「農民の種子の権利が世界の流れ」岡崎衆史(農民運動全国連合会)

・「UPOVと種子法廃止・種苗法改正」印鑰智哉(OKシードプロジェクト)

・質疑応答、意見交換

・まとめと今後に向けて

お申込み(要事前申し込み)→https://forms.gle/yixsHU37MD5NejxY6

主催:家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)/OKシードプロジェクト/日本消費者連盟/農民運動全国連合会

問い合わせ 日本消費者連盟 電話:03-5155-4765(月・水・金のみ)

メール:koketsu@nishoren.org(纐纈)

この問題について8月に開催した学習会の動画は下記です。

5.FAOの「小規模漁業の振興に関する自主的ガイドライン」の見直しにコメントを提出

国連食糧農業機関(FAO)水産養殖部門に設置されている「公平な生計チーム」に対して「食料保障と貧困削減に向けたサステナブルな小規模漁業の保障に向けた自主的ガイドライン」の10周年を機とした見直しへのコメントを12月11日に提出しました。全国沿岸漁民連絡協議会が11月29日に農林大臣と水産庁に提出した「大臣許可漁業操業から沿岸漁場・資源を守ることを求める要望書」に基づき、英訳したものです。FFPJの二平副代表と池上常務理事が担当しました。

提出した内容は下記の通り

6.速報 3月14日に「食料・農業・農村基本法」改正に向けた院内集会

政府は、1999年に制定した現行の「食料・農業・農村基本法」の改正案を、1月からはじまる通常国会に提出する予定です。実質的な審議は4月から行われる見通しですが、FFPJでは、国会での審議に向けて国会議員会館での院内集会を3月14日に開催する予定です。詳細はホームページ等でご連絡します。ぜひ、多くの参加をお願いします。

日時:3月14日(木)午後

場所:衆議院第2議員会館第4会議室

内容:「食料・農業・農村基本法」改正への課題について講演や討論など

   詳細が決まり次第ご案内します。

7.第8回なごや国際オーガニック映画祭—国連「家族農業の10年」折り返しの“今”—2月23日開催

FFPJも後援する「第8回なごや国際オーガニック映画祭—国連「家族農業の10年」折り返しの“今”—」が、2月23日(金・祝)に愛知県名古屋市「ウィルあいち」で開催されます。午前中は「TOMMOROW パーマネントライフを探して」(2015年、フランス)を上映し、午後は2022年に亡くなられた農民作家の山下惣一さんのドキュメンタリー映像「日本人は農なき国を望むのか—農民作家 山下惣一の生涯」の上映、および同映像の制作プロデューサー棚谷克巳さん(NHK)の講演、FFPJ常務理事の関根佳恵さん(愛知学院大学)の講演、対談を行う予定です。国連「家族農業の10年」の運動の前半5年間を総括し、後半5年間の運動について展望を語ります。ぜひ、ご参加ください。

日時:2月23日(金・祝) 10:00ー16:30

会場:愛知県名古屋市「ウィルあいち」 

入場料:前売り券1500円、当日券2000円 (高校生以下無料)

詳しくはこちら

8.本の紹介「『アグロエコロジー 持続可能なフードシステムの生態学』

飢餓や環境破壊を引き起こす大規模・集約的な農業のあり方を変え、持続可能な食と農のあり方を考える「アグロエコロジー」が注目されています。カリフォルニア大学のスティーヴン・グリースマン名誉教授は世界的に著名なアグロエコロジーの提唱者の一人で、慣行農業から有機農業への移行に伴う農生態系の変化を40年以上にわたり研究しています。原著は欧米を中心に教科書として広く使われ、翻訳本が出版されました。FFPJ常務理事の松平尚也さんも翻訳チームに参加されています。

アグロエコロジー 持続可能なフードシステムの生態学

著者:スティーヴン・グリースマン

アグロエコロジー翻訳グループ 訳

定価:5940円(税込)

発行:農山漁村文化協会(農文協)

B5版512ページ、2023年10月発行

詳しくはこちら

◆ つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から

さまざまな団体の情報コーナーです。イベント予定などを掲載します。お問い合わせ等は各団体に直接お願いします。また、情報の提供も歓迎します。

(1)オーガニックビレッジ全国集会

【主催】農林水産省(共催:一般社団法人 日本有機農産物協会)

【日時】1月15日(月)13:30ー17:00

【開催方法】オンライン(Zoom)

【参加費】 無料

【内容】

オーガニックビレッジに取り組む市町村からの報告

北海道安平町・山形県川西町・福井県越前市・長野県松川町・兵庫県豊岡市・島根県浜田市

流通等事業者からの取り組み紹介

技術を全国各地で指導する団体からの取り組み紹介

意見交換

みどりの食料システム戦略で、地域ぐるみで有機農産物の生産・消費に取り組む「オーガニックビレッジ」は91市町村で始まっています。取り組み自治体や、民間団体の先進的な事例を紹介します。

*詳細はこちら

(2)食品表示Webセミナー

【主催】 フードサプライチェーン官民連携プラットフォーム(FSPPP)

    ※FSPPPの事業運営は一般財団法人 食品産業センター

【日時】1月16日(火)13:30ー15:30

【開催方法】 オンライン(定員:400名)

【参加費】 無料

【内容】

  食品表示制度の現状と今後の在り方について

  1.食品表示懇談会の進捗報告  消費者庁食品表示企画課 担当官

  2.食品表示制度の現状と今後に向けた課題

  (1)池戸重信さん(宮城大学名誉教授)

  (2)鬼武一夫さん(日本生活協同組合連合会)

  (3)鈴木源一さん(日本消費生活アドバイザー・コンサルタント)

  3.質疑応答

 

消費者庁は、今後の食品表示制度の議論を行う「食品表示懇談会」を開催しています。今後の食品表示制度の在り方について学ぶセミナーを開催します。

*詳細はこちら⇒ https://www.shokusan.or.jp/event/6613/

(3)食の未来を考える連続講座「お米があぶない〜放射線育種って?〜」

【主催】日本消費者連盟

【日時】1月19日(金)14:00ー16:00

【開催方法】オンライン(Zoom)

【講師】 印鑰智哉さん(OKシードプロジェクト事務局長)

【参加費】 500円(日消連会員は無料)

食の未来を考える連続講座第3回は、稲に放射線を放射して、突然変異を引き起こさせて作るお米「放射線育種」を取り上げます。食の世界が大きく変わろうとしている今、改めて「食べものとは何なのか、どうあるべきか」を考えます。

*詳細はこちら⇒ https://nishoren.net/flash/19190

(4)自伐型林業移住マッチングフォーラムー地域に移り、地域で暮らすー

【主催】 自伐型林業推進協議会

【日時】 1月27日(土)9:30ー16:00

【場所】 Fun Space Diner( 大阪府大阪市浪速区日本橋西1ー3ー26)

【参加費】無料

【内容】

・オープニングトーク「自伐型林業とは」

・参加自治体によるPRタイム

・現役の地域おこし協力隊によるトークセッション

・参加自治体ごとの展示ブース

「自伐型林業推進協会」は昨年、全国で自伐型林業を展開する市町村と、林業就労を希望する人たちを結びつける移住マッチングイベントを開催。2回目となる本イベントでは、自治体ごとのプレゼンや、地域おこし協力隊員のトークなどを行います。

*詳細はこちら⇒ 

◎編集後記

2023年も間もなく終わろうとしていますが、今年の重大事件として、国際的にはイスラエルとパレスチナの問題があげられるでしょう。一日も早い停戦を祈るばかりです。

そうした折、12月1日に東京・練馬区の武蔵大学を会場に「第17回国際有機農業映画祭」が開かれました。中でも、イスラエルの侵攻を受けながらも有機オリーブを作るパレスチナ農民の活動を描いた「オリーブの木がある限り」(07年・フランス)が注目されました。

意外なようですが、パレスチナの多くの人は農民ということで、オリーブの木に「ここに生きている」という自らの存在を託し、一家総出の収穫作業に汗を流します。オリーブオイルはフェアトレードで日本にも届けられています。

こうした人々も含め、世界中から戦乱と困窮がなくなる社会をめざして、来年も取り組みを続けていきたいと思います。よろしくお願いいたします。(市)

 

[発行]家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン 事務局

    〒〒173-0025 東京都板橋区熊野町47-11 2F

      農民運動全国連合会気付

      電話 03-5966-2224

      メール info@ffpj.org

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