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『家族農業が世界を変える』が学校図書館出版賞を受賞!

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FFPJ常務理事で愛知学院大学教授の関根佳恵さん監修・著の全3巻シリーズ『家族農業が世界を変える』(かもがわ出版)が第24回学校図書館出版賞を受賞しました。同賞は学校図書館向け図書の優良企画を表彰するものです。以下は、関根佳恵さんのコメントとコラム執筆者の「推薦のことば」になります(かもがわ出版のウェブサイトから転載)。 

関根佳恵さんのコメント(抜粋)

この度、拙著『家族農業が世界を変える』(全3巻)を出版してくださったかもがわ出版が、第24回学校図書館出版賞を受賞されました。この賞は、公益社団法人全国学校図書館協議会が、小中学校の学校図書館向け図書の優れた企画に授与するものです。著者として、本企画を高く評価してくださった同協議会にお礼を申し上げるとともに、出版の機会をくださったかもがわ出版にあらためて感謝申し上げます。

本書は、貧困・飢餓(1巻)、環境・エネルギー問題(2巻)、社会の多様性(3巻)について学び、私たちの毎日の食卓から持続可能な社会への移行について一緒に考えるための3巻シリーズです。小学校5年生以上を対象として、豊富な資料とイラスト、写真を用いて、これらのテーマを分かりやすく解説していますので、総合的な学習の時間の調べ学習などに活用して頂ければたいへん嬉しいです。

受賞のお知らせを頂いたのは、ロシアのウクライナ侵攻によって世界の食料価格が高騰し、国連が食料危機の再来に警鐘を鳴らしている時期でした。気候危機やコロナ危機に続き、ウクライナ危機が起きたことで、あらためて食と農のあり方について考えていらっしゃる方が多いと思います。私たちが生きるために欠かせない「食べること」を入り口として、社会のさまざまな課題を解決するために何が必要かを考える際、本シリーズがお役に立てば幸いです。 

コラム陣からの「推薦のことば」

上野千鶴子さん(家族社会学、東京大学名誉教授)

家族農業はもう古い、と思っているあなた。人間の再生産が持続可能であるためには植物も動物も環境も持続可能であることが基本のき。そのための家族農業の再評価が本シリーズです。 

藤原辰史さん(農業史、京都大学准教授)

土を作り、植物や動物を育てる営みが、福祉から地域づくりまで大きな社会貢献になるばかりでなく、地球規模の課題解決の主役でもあることも、このシリーズは教えてくれます。 

塩見直紀さん(半農半X研究所代表・総務省地域力創造アドバイザー)

世界を変える魔法はもうあまりないと言われますが、この3巻シリーズと若い世代との出会いが魔法となる気がしています。半農半Xコンセプトと世界の家族農業との新たな出会いも未来を少し変える予感がするのです。 

受賞に関するかもがわ出版のウェブサイトなどはこちらになります。