サイトへ戻る

持続可能な未来へ【家族農林漁業マガジン第4号】

· メルマガ

メルマガ【家族農林漁業マガジン第4号】を発行しましたので、ご覧ください。

家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)とは

国連の呼びかけに呼応して、2019年6月に設立した市民団体です。国連「家族農業の10年」の行動計画を普及・啓発するため、国内における家族農林漁業を中心とした食料・農業・農村関連政策を提言し、国際社会が目指す「持続可能な社会の実現」に寄与する活動を行なっています。(FFPJはFamily Farming Platform Japanの略です)

メニューはこちらです。

  1. 連続講座第3回は5月30日「みどりの食料システム戦略と有機農業」  
  2. 第4回FFPJ総会を5月30日に開きます。ぜひご参加を!
  3. 「みどりの食料システム戦略」に対してパブコメを提出
  4. 新たな「森林・林業基本計画」が6月に決定。FFPJも意見書提出へ
  5. 国際社会の動きを追う ホームページ掲載記事から

◆ つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から

(1)PARC自由学校連続講座「地域主義とコモンズー農と食が紡ぐ希望」

(2)さっぽろ自由学校「遊」連続講座「SDGsで世界は変われるのか?」

(3)映画『種(たね)とゲノム編集の話』上映会&対談

(4)エネルギーシナリオシンポ「2030年46%削減はどのように実現可能か」 

 ◎編集後記

1.連続講座第3回は5月30日「みどりの食料システム戦略と有機農業」

毎回好評の家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)のオンライン連続講座。第3回は5月30日(日)13時から、「みどりの食料システム戦略と有機農業」をテーマに、日本有機農業研究会理事の久保田裕子さん(元國學院大學教授)を講師に開きます。

農水省が5月中に決定する「みどりの食料システム戦略」では、2050年に有機農業の面積100万ヘクタール(農地の25%)などを目標にするとしています。しかし、その裏では、AIや新規技術、大規模化など様々な問題が隠れています。早くからこの戦略に注目してきた久保田さんが問題点をわかりやすく解説します。

参加ご希望の方は、下記の「講座参加申込」のフォームからお申し込みください。定員100人、参加費は無料、申し込み締切は5月26日(水)まで。FFPJの会員、オブザーバー以外の方も参加できます。申込者には講座の前日までにオンライン参加の案内をお送りいたします。

  FFPJ連続講座第3回

  • 日時:5月30日(日)13:00〜14:30
  • 方法:オンライン(Zoom)
  • 内容:「みどりの食料システム戦略と有機農業」 
  • 講師:久保田裕子さん(日本有機農業研究会理事) 
  • 参加費:無料
  • お申し込み:

こちらからお願いします(要予約) 

  • 申し込み締切:5月26日(水)まで 

 第4回講座は、6月25日(金)19:30〜21:00に「日本の沿岸小規模漁業の現状と課題」をテーマに、JCFU全国沿岸漁民連絡協議会事務局長の二平章さんにお話しいただきます。お楽しみに! 

 好評だった第1回と第2回講座のビデオを配信中 

 FFPJオンライン連続講座の第1回は村上真平FFPJ代表(全国愛農会会長)の「家族農業とタネ—種苗法改定の狙いを暴く&3.11と原発問題」をテーマに3月21日に開催。講座の内容と録画ビデオはこちらから。

  第2回講座は4月18日に池上甲一さん(近畿大学名誉教授)が「小農・アグロエコロジー・食料主権の三位一体性」をテーマに話されました。講座の録画はYouTubeのサイトでご覧ください。

2.第4回FFPJ総会を5月30日に開きます。ぜひご参加を!

FFPJは、国連の「家族農業の10年」の呼びかけに応じた日本の関係者によって、2019年6月に設立されました。「家族農業の10年」の国際運営委員会と連携して、国内における家族農林漁業を中心とした食料・農林漁業・農山漁村関連政策の実現を通じて、持続可能な社会の実現に寄与することを目的に活動を進めてきました。

FFPJの第4回総会を下記の通り、5月30日に開催します。会員、オブザーバーの皆さんは万障お繰り合わせの上ご参加ください。

  FFPJ第4回総会

  • 日時:5月30日(日)14:40〜16:20
  • 方法:オンライン(Zoom)による
  • 議題:2020年度活動・決算報告、21年度活動計画・予算、理事等選出、地域の活動報告、討論
  • 参加:会員、オブザーバーの方は5/26(水)までに

フォームから出欠をご連絡ください。やむをえず欠席される会員の方は上記フォームに委任についてもご記入ください。開催日前日までに議案とZoomの案内をお送りいたします。

3.「みどりの食料システム戦略」に対してパブコメを提出

農水省は食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立を図るとする「みどりの食料システム戦略」をまとめました。2050年を目標に、農林水産業の二酸化炭素排出実質ゼロ、化学農薬の使用量50%低減、化学肥料の使用量30%低減、有機農業の取り組み面積を25%(100万ha)に拡大するなどとしています。「みどりの食料システム戦略」はこちら。 

FFPJは4月12日に、「みどりの食料システム戦略」中間とりまとめに対するパブリックコメントを出しました。全文はこちらです。

4.新たな「森林・林業基本計画」が6月に決定。FFPJも意見書提出へ

林野庁は現在、新たな「森林・林業基本計画」を6月に決定しようとしています。4月23日の林政審議会に、基本計画の本文案が示され、2030年の木材供給量を19年比4割増の4200万立法メートルとする数値目標を設定。成長の早い樹木の活用や自動化機械の導入で再造林を促すとともに、木材の新たな需要を開拓して達成を目指すとしています。

4月26日に公示された基本計画はこちらです。

森林・林業基本計画案に対し、FFPJでは意見書を提出することにしています。意見書はFFPJが日本の「家族農業の10年国内行動計画」の策定に向けて、多くの皆さんの意見を反映させるために行ったアンケートも参考にして作成されます。意見書は5月中に提出の予定です。 

アンケートの中で、林業部分で注目すべき点は以下です。

  • 林業の役割として「水源のかん養・水質浄化」と「大気の浄化」といっ た環境に関連する多面的機能が重要なこと。
  • 林業経営を育成し、維持させるためには国産木材の利用促進を優先させ るべきである。
  • 森林教育や、国産木材の利点や意義を発信することが重要であること。
  • 現在の林業政策が進める「大規模化」を求める意見はわずかである。
  • 林政審議会の段階で高く評価されていた「自伐型林業」が、基本計画案で は消えていることから、その復活を強く求めること。

 

5.国際社会の動きを追う(ホームページ掲載記事から)

FFPJのホームページには、国際社会の動きを追うため、国連食糧農業機関(FAO)の「家族農業の知のプラットフォーム」から配信されたニュースレターを独自に翻訳して掲載しています。最近は、新型コロナウイルスと食料・農業問題や格差の拡大などのテーマで出されています。掲載文からいくつかご紹介します(原文も見られます)。

 

 

 

◆ つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から

さまざまな団体の情報コーナーです。イベント予定などを掲載します。お問い合わせ等は各団体に直接お願いします。また、情報の提供も歓迎します。

(1)PARC自由学校 連続講座「地域主義とコモンズー農と食が紡ぐ希望」

 FFPJの常任理事を務め、アジア太平洋資料センター(PARC)の共同代表であった大江正章さんが昨年12月に逝去されました。PARCでは今年の自由学校の一つとして、大江正章さん追悼講座「地域主義とコモンズー農と食が紡ぐ希望」を開きます(全9回・オンライン)。有機農業や学校給食、さらに「食料主権と小農の権利を!」として、FFPJ事務局の岡崎衆史さんも講師を務めます。6月25日〜11月(全9回・オンライン)。詳細はこちらから。PARC自由学校の全体の講座についてはこちら

(2)さっぽろ自由学校「遊」連続講座「SDGsで世界は変われるのか?」

国連がSDGs(持続可能な開発目標)を掲げて5年が経過しました。国内でもSDGsへの注目が広がる一方、SDGsに対する批判的な意見もみられるようになってきています。持続不可能な実態を生み出している社会の基本構造を見つめるところから、持続可能で公正な社会への変革のためにはどのようなアプローチが必要なのか、一緒に考えてみませんか?4月30日〜9月24日(全6回・オンライン)。詳細はこちらから 

(3)映画『種(たね)とゲノム編集の話』上映会&対談 

【主催】食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク(食農市民ネット)

【日時】5月12日 (火)  

オンライン開催ゲノム編集食品が開発され、流通しつつある現状で、その問題点を知るため、映画『種(たね)とゲノム編集の話』がオンラインで上映されます。ゲノム編集食品と種子の問題を追跡取材し、作られた最新作。各地でも上映会を。詳細はこちら(終了しました)。

(4)エネルギーシナリオシンポ「2030年46%削減はどのように実現可能か」  

【主催】WWFジャパン

【日時】5月28日(金)13:30〜16:00  

【開催方法】オンライン

菅総理が「2030年の温室効果ガス削減目標を46%とする」と表明。それを実現するには、今までの延長線上の取り組みでは足りないことは明白です。WWFジャパンは「脱炭素社会に向けたエネルギーシナリオ」で、2030年にCO2排出量49%削減を可能とする社会を提案しています。そのエネルギーシナリオ実現のため、先進的な企業団体を交えたシンポジウムを開催します。詳細はこちら

◎編集後記

2019年6月に発足した「家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン」は、いよいよ3年目の活動に入ります。この間「発信・提言する」「連携・連帯する」「知る・学ぶ・議論する」を合い言葉に活動してきました。5月30日には第4回総会が開かれます。総会の討論のテーマは「国連『家族農業の10年』3年目の運動にどう取り組む?—プラットフォームを通じて実現したいこと」。どうぞ積極的なご参加・ご発言を! 

当会の常務理事として活躍された大江正章さんが、昨年12月に急逝されました。大江さんの業績は、本メルマガでご紹介したPARC自由学校の講座でも示されますが、私は個人的に、大江さんと一緒に茨城県石岡市で有機栽培の田んぼで米作りを続けてきました。苗は手植えで、雑草と格闘し、稲は天日干しにと、手間を掛けてきました。季節はめぐり、再び田植えの時を迎えます。大江さんのいない田んぼに今年も苗を植えます。 

このメールマガジンは、これまで不定期で発信してきましたが、今後は当面2ヶ月に1回のペースで発信していくことになりました。会員の皆様、特に地方にお住まいの方々からの情報をお待ちしています。(市)

発行

家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン 事務局

〒173-0025 東京都板橋区熊野町47-11 2F 農民運動全国連合会気付

Tel: 03-5966-2224  Fax: 03-5966-2226

Twitter: @FFPJ2019

▼このメルマガに関するご意見・ご要望、または、転載を希望する場合は、上記からお問い合わせください。